10 Aug 2017
リオデジャネイロはブラジルの南東部に位置する世界有数のメガシティであり、国内最大の観光都市です。
2016年夏季オリンピックが開催されたことが記憶に新しく、オリンピック中継を見て「行ってみたい」と興味を持った方も多いのではないでしょうか。
リオデジャネイロへの直行便は現在就航していないので、フライトを乗り継いで向かうことになります。
リオデジャネイロへの行き方
日本からリオデジャネイロまでは大まかに言えば、米国経由、欧州経由、中東経由の3通りの行き方が考えられますが、平均所要時間に大きな差はなく、到着までに24時間以上は要してしまいます。移動に体力が要求されますので、余裕をもったスケジュールで旅行に臨むことがおすすめです。
米国経由では、アトランタ、ヒューストン、ニューヨーク等の都市に一旦向かい、そこからリオデジャネイロに向かう方法が一般的です。発着便が多いためフライトの選択肢が豊富であり、比較的安価なチケットがとりやすいことが魅力です。
ただ、乗り継ぎのみの利用でも入国審査や荷物を再度預けなおす必要があること、そして米国に入国したと見なされることによりESTA(電子渡航認証システム)認証の取得が必要となるため、米国経由を避ける利用者もいます。
欧州経由でポピュラーなのは、アムステルダム、パリ、フランクフルト、ロンドン等大都市を経由してリオデジャネイロへ向かう方法です。入国審査が不要である点が乗り継ぎ時の煩わしさを軽減してくれます。
中東経由はドバイに向かい、そこからリオデジャネイロへ向かう方法です。米国や欧州を経由する場合に比べて多少飛行時間が長くなりますが、欧州経由と同じく入国審査は不要です。中東の航空会社はサービス面で高い評判を得ていますので、フライト環境を重視される方の選択肢としては十分検討可能です。
なお、ブラジルへの入国には観光目的でもビザを取得する必要がありますのでご注意ください。
リオデジャネイロのおすすめ観光スポット
現地に到着したらいよいよ観光です。長旅を終えてようやくたどり着いたリオデジャネイロには、外せない観光スポットがたくさんあります。今回はその中から厳選して、ここだけは押さえておきたいというメジャーな観光スポットを3つご紹介します。
コルコバードの丘
まず、「コルコバードの丘」です。リオデジャネイロの紹介映像には必ず登場する程有名で、都市の名前を聞いただけでこの丘に佇むキリスト像を連想する方も多いのではないでしょうか。
コルコバードの丘は、リオデジャネイロにある標高710メートルの丘であり、切り立った丘の頂上から市内を360度のパノラマで一望できる大人気の観光スポットです。リオデジャネイロには「キリストの神様が見守る街」という意味があり、この像は人々の信仰の象徴でもあります。青い美しい海岸線に囲まれた街の景色は一度見たら忘れられない絶景でしょう。
コルコバードの丘へは、市内のコスモ・ベーリョ駅から登山列車に乗車するか、タクシーで向かいましょう。丘からの絶景を楽しむには午前がおすすめです。午後になると、逆光のためキリスト像や景観の撮影に支障が出る場合があります。
イパネマビーチ
丘からの絶景を眺めたら、次は「イパネマビーチ」で中南米らしい陽気な雰囲気に浸るのはいかがでしょうか。あのボサノバの名曲「イパネマの娘」で世界的に有名になり、多くの観光客を集めているのがこの長さ4キロのビーチです。
ビーチ周辺は有名芸能人等も多く住むエリアで、通りにはブティックやレストランが軒を連ね高級感が漂っています。濡れても良いように水着で出かけ、砂浜でのんびり寝そべった後に波と戯れる穏やかな過ごし方がおすすめです。
リオデジャネイロで過ごす活気溢れる人々の時間の使い方に、日本の喧騒を忘れることができるでしょう。波の高い日もありますので、十分注意してくださいね。
ブラジル銀行文化センター
屋外ばかりの観光で疲れてきたら「ブラジル銀行文化センター」がおすすめです。ビジネスの中心地セントロのブラジル銀行ビル内にあり、良質の展示会、劇、映画等様々な作品が設置、上映されています。
訪れる時期によって展示プログラムが異なりますので、訪れる際には公式ホームページをチェックしてから訪問するのも良いでしょう。また、展示プログラムも興味深いですが、建物自体も大変厳かで一見の価値があります。
カフェテリア等の飲食施設が整っていますので、クラシックな雰囲気に包まれての休憩もおすすめです。
以上3つの観光スポットを押さえておけば、日本に戻った時のお土産話としては十分でしょう。
植物園
ここからはおまけとして、観光客が多い場所が苦手、人とはちょっと違う観光場所に行ってみたいという方のための観光スポットを1つご紹介します。リオデジャネイロといえば海のイメージが強いと思いますが、緑に触れてみるのはいかがでしょうか。
実は、市内の「植物園」も隠れた観光名所として高い評価を得ているのです。
この植物園は1808年にボルトガル王によって設立された歴史のある施設です。54ヘクタールもの広大な敷地にヤシの木、ブラジル原生の植物、外国の植物が栽培されており、多数の温室を有しています。特に、植物園に続く750メートルのヤシの木の並木道は見所の一つです。また、植物だけではなく、動物も自然の中で暮らしており、日本ではお目にかかれない変わった生き物たちを見つけることができるでしょう。
リオデジャネイロでは景色、ビーチ、文化そして緑、と様々な観光を楽しむことができます。自分に合った移動経路を選んで疲れを最小に抑え、現地では最大限に観光を楽しみましょう。